続†素顔の先輩と甘い休息
あの日……
匠先輩の誕生日に本当は渡そうと思ってた御守り。
夏休み中に、片桐さんに神社まで付き合ってもらったのに、私……
腕時計を渡すことで頭がいっぱいで、御守り…渡すの忘れちゃったんだよね…。
今頃になっちゃったけど、まだこれからが受験本番だし…。
「翠央……わざわざ俺のために買ってくれたのか?」
「せ…先輩、受験…大変だと思いますけど、頑張って下さい…!」
「ありがと、翠央。」
匠先輩は私の手の平にあった御守りを受け取ってくれた。