続†素顔の先輩と甘い休息

『えっ、あれ1年の沖依君だよね!?』


ほら……


『キャーッ!!なんで七瀬さん抱き締められてるの??』


ほらほらやっぱり…。


みんな、“どうして?”って顔してるよ…。


「沖依君、ごめんね…。私、これから用事あるから…。」


「用事って……相沢先輩?」


ボソッと呟くように聞かれてコクンと頷くと、沖依君は、パッと体を離した。



「ふーん、そうなんだ…。」


少し声を曇らせながら言う沖依君に“じゃあね…”とだけ告げて、私は旧校舎へと足早に向かった。



< 377 / 501 >

この作品をシェア

pagetop