続†素顔の先輩と甘い休息
『えっ、あれ1年の沖依君だよね!?』
ほら……
『キャーッ!!なんで七瀬さん抱き締められてるの??』
ほらほらやっぱり…。
みんな、“どうして?”って顔してるよ…。
「沖依君、ごめんね…。私、これから用事あるから…。」
「用事って……相沢先輩?」
ボソッと呟くように聞かれてコクンと頷くと、沖依君は、パッと体を離した。
「ふーん、そうなんだ…。」
少し声を曇らせながら言う沖依君に“じゃあね…”とだけ告げて、私は旧校舎へと足早に向かった。