続†素顔の先輩と甘い休息
「どうかしたんですか?こんなに急いで…」
沖依君は私を廊下へと静かに降ろした。
「特に理由はないんだけど……早く帰ろうかなって思って…。」
「……そうなんですか。あ!カバン……落としちゃいましたね……。すみません。」
本当だ…。
今のぶつかった衝撃でカバン投げ飛ばしちゃったんだ…。
「ちょっと中に入ってたものが、散らばっちゃってますね…。俺、拾います。」
沖依君は申し訳なさそうに、私のカバンへと駆け寄る。