続†素顔の先輩と甘い休息
奪われた鍵
「ごめんな、最近あまり会えなくて…。」
「謝らないで下さい…。だって匠先輩は受験なんですから…。今は受験のことだけ…考えて下さい。」
「ここじゃなんだから、やっぱり、あの部屋に…行くか?」
匠先輩は周りを見渡した。
今、私と先輩がいるのは、階段の踊り場。
たまたまバッタリ会ったから、話をしてるわけなんだけど……
さっきから女の子たちに羨ましそうな視線で見られてるんだよね……。
でも…
「こ…ここでいいです。匠先輩、これから放課後の特別授業があるんですよね?がっ頑張って下さい…。」
これから授業がある先輩を、わざわざ休息の部屋に行かせちゃうのは…悪いよね…。