続†素顔の先輩と甘い休息
「…返して?その鍵は……きゃっ…!」
伸ばした手を逆に掴まれてしまった。
沖依君に強く手を引っ張られた反動で、クッキーを入れた紙袋が手から離れて床へと落ちたけど……
どうすることも出来なくて、そのまま部屋の外へと連れ出されてしまった。
「この部屋に…七瀬先輩が来るのは…今日で最後にして下さい…。鍵は…返すつもり………ないですから。」
扉を閉めて、ガチャッと鍵をかけた沖依君は、そのまま先に帰って行ってしまった。
鍵……
また手放しちゃった…。