続†素顔の先輩と甘い休息
「どうしたんですか?七瀬先輩から俺の所に来てくれるなんて。」
放課後、1年生の教室の廊下で待っていると、金色の髪の毛を揺らしながら、沖依君がやって来た。
ニコニコしている沖依君とは裏腹に、教室の扉からは女の子たちが“何だろう?”と興味津々な視線や、睨むような視線が飛んでくる。
「場所、変えますか?」
沖依君が周りの状況を察して歩いて行こうとするのを、私は止めた。
「お願いがあって来ただけなの…。」
一瞬にして、沖依君の表情から笑顔が消えるのが分かった。