続†素顔の先輩と甘い休息

「七瀬さん、臣君がちょっと話あるって言って、教室の前まで来てるよ?」


一日が終わり、沖依君の教室に行こうと帰り支度をしていた私は、クラスの女の子にそう言われて、慌ててカバンを持って廊下へと出た。


飛び出してきた私に、沖依君はニッコリと爽やかに笑いながら、手を振る。


鍵……
返してもらえるのかな…?

駆け寄ると沖依君に手を握られた。


「ここだと人も多いですし、静かに話せる場所に行きましょうか。」


沖依君に手を引かれて、私は教室から離れた。


でも、静かな場所って…どこ…??



< 433 / 501 >

この作品をシェア

pagetop