続†素顔の先輩と甘い休息

「七瀬先輩に、何度も写真や手紙入れて、気持ちを動かそうとしたのに…効果なかったですよね…。」


沖依君は写真を拾うと、私の前でちらつかせた。


「全部……沖依君が封筒を入れてたの…?本当に…?」


他の女子生徒と話をしている匠先輩の写真とか…


あれも全部、沖依君が入れてたなんて、とてもじゃないけど信じられないよ……。


「本当ですよ…。七瀬先輩の気持ちを俺に向けさせるために、やったことですから…。相沢先輩にも、同じ想いをして欲しかったんですよね…。」


笑う沖依君には、いつもの優しい雰囲気は感じられなかった。



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