続†素顔の先輩と甘い休息

「何も違うことなんか、ないじゃないですか。七瀬先輩だって、心の奥では相沢先輩が理事長の息子だっていうことや、単なる見た目が理由で付き合おうと思ったんでしょ?」



「そんなこと……絶対にないよ…?さっき言ったことが本当のことだから…。」


カッコいいって、初対面の時は思ったけど、そのことが直接、好きになった理由と関係してるわけじゃない…。


やっぱり、心が破裂しちゃいそうなほどの新鮮なドキドキをたくさんくれたから……


恋心が芽生えたんだ…。


匠先輩に文化祭の自由時間に“俺の彼女になれよ”って言われた時、“はい……”って言ったのだって……

私の中で、匠先輩から貰ったドキドキが恋心を膨らませたからだもん…。



それに、匠先輩には…色んな過去があった…。


たくさんの想いを背負って、笑顔の後ろに切ない表情を隠して…でも今を頑張ってるんだよ…。



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