続†素顔の先輩と甘い休息
離れたくない夜
結局、迷惑かけちゃったんだ……私…。
「匠先輩……あの…ごめんなさ………」
謝ろうとしていたら、突然、目の前が暗くなって甘い香りに包み込まれた。
「ごめん…。俺のせいで、翠央に辛い思い、色々とさせちまったな…。」
ギュッと抱きしめられながら、私は懸命に首を横に振った。
匠先輩が悪いわけじゃないよ……
私が封筒のことを、早く言っていれば…、ここまで大きな事にもならなかったはずだもん……。