続†素顔の先輩と甘い休息

私、かなりのワガママ言ってるよね……。


ますます嫌われちゃうかな…?


ゆっくり滑らせるように、裾をつまんでいた手を離した。




「そんなこと言われたら……もう限界なんだけど。」

「えっ……限界って…」


何のことだか分からないままポカンとしていると、匠先輩は私の方に体を向けて、手をギュッと握った。



「俺の理性を繋ぎとめるものが…何もなくなる…。」

「きゃっ…!」


匠先輩に握られた手を引っ張られたかと思うと、視界が大きく揺れた。



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