続†素顔の先輩と甘い休息
私……また匠先輩にお姫様抱っこされちゃってる…!
何回抱っこされても、心臓がバクバクしちゃう…。
「あ、あの…先輩、私…歩けますから……ひゃっ…」
匠先輩は何も言わずに歩き出した。
階段を降りて、そのまま休息の部屋へ…。
鍵を開けると、匠先輩は真っ直ぐ窓際にあるベッドへ行き、私をその上におろした。
「翠央が“もっと傍に居たい”って言ったんだからな?」
匠先輩は私に跨るような態勢になると、ニッと笑った。