続†素顔の先輩と甘い休息
「翠央に、そんな目で見つめられると…登校日なんて、そっちのけでここに居てぇな。」
匠先輩にギュッと強く抱きしめられてしまった。
おかしいなぁ…。
上手く伝わらなかったよぉ…。
「翠央抱きしめてると、温かいな。心の奥深くまで温かくなる。」
私の髪の毛にスルリと指を通して、梳かすように滑らせる先輩。
甘く爽やかな香りが、いつもよりも少し強い気がしてドキドキを加速させる。
心臓は朝からせわしなく動いてるけど……
「私も……すごく温かいです。」
こうして匠先輩の傍に居ると、優しい気持ちでいっぱいになるよ…。