続†素顔の先輩と甘い休息

「ここからじゃよく見えないし…、もう無いかもよ?相沢先輩のネクタイ…。誰かが奪いとってるかも…。」


窓に張りつくようにして人だかりを見下ろす智依の手から私のカバンを取った。

「私……そろそろ行くね。」


こっそりと智依に言った。

「あ!相沢先輩の所に遂に出撃ね!!私も近くに行きたいけど、ここで見てることにするよ!頑張ってね!」


もはやテンション最高潮の智依の迫力に圧倒されながら、教室をあとにした。


匠先輩の所に出撃だなんて…


廊下で大声で言わないで欲しかったなぁ…。


周りで話してた男子生徒とか、担任の先生にまで見られて恥ずかしかったよぉ…。



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