続†素顔の先輩と甘い休息

部屋の鍵、匠先輩が沖依君から取り戻してくれたんだよね…。


匠先輩に鍵が奪われちゃったことを打ち明けて、その日の放課後に部屋に行くと…


微笑みながら、私の前に差し出してくれた。


“アイツに鍵持っててもらっても、ムカっとくるし…、返してもらってきた”


そう言って、私の手のひらに静かに鍵を置いていた。

今度は絶対に手放したり、失うことのないようにしなくちゃ…。


何度も心に誓いながら、私は鍵を握りしめたんだ…。


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