続†素顔の先輩と甘い休息
「翠央が留羽のネクタイを貰う…って、どういう意味か分かってんの?」
「い……意味ですか?」
“うーん”と視線を泳がせながら、考える私の頬を匠先輩の手が包みこむ。
「ネクタイとリボンの交換しあうこと…。もしかして何も知らねぇの?」
あっ!!
もしかして…!
さっき智依が言ってたことが脳裏に浮かぶ。
「し……知ってます…。だけどあれは…、女の子がネクタイを貰って、リボンを渡した場合…ですよね?」
「男だって同じだよ。女だけの話じゃねぇんだからさ…。」
「そうなんですか!?」
ビックリしていると、匠先輩はハァ…と溜め息をついた。