続†素顔の先輩と甘い休息

“両想いの人は永遠に強く深い絆で結ばれる”


智依の言葉が何度も頭を駆け巡る。


ずっとずっと…
匠先輩と一緒に居られますように…。


温かい絆で、繋がっていられますように…。


貰ったネクタイに想いを込めながら、そう願った。



「…今日で高校生活も終わりだし…翠央を堪能させてもらうからな。」


唇を離した途端、不敵な笑みを浮かべる匠先輩に、危険を感じてしまうのは……気のせいじゃないよね?


「あの……今日は卒業式ですし、早めに帰った方がいいんじゃ……」


小さな声で、おそるおそる言ってみたものの、聞く耳もたずの先輩には適わなくて……



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