続†素顔の先輩と甘い休息
「暁、は…走るの速いよっ……!」
「ゆっくり走ってたら、先生が来ちゃうだろ?」
そっ…そうだけど、もう先生、来ちゃってるかもしれないんだよ…?
ハァハァと息を切らしながら、私は暁の背中を見ていた。
私……
こんな風に、ずっと近くに居た暁じゃなくって、つい数ヶ月前に話したばかりの匠先輩を好きになったんだね……。
最初は名前と顔も一致してなかった匠先輩に……
暁には感じたことのない特別な感情を、いつの間にか感じてた…。