たどり着いたその先に。

こんな会話をしているうちに下校時間だ。


「柚唖、先生が呼んでたよ~~ッ」
「えー・・・なんかしたかなあたし。。。」
「待っといたげるからいっといで!!!」





「失礼しまーす。」
「吉崎さん、ちょっと時間とってもいい?」
「はい、いいですけど・・・なんですか??」


先生は気を遣っているような顔をして私に話す。


「あのね、直球に言っちゃうと、志望校変えない?」
「えっ・・・それどういうことですか!?」
「今の成績じゃK校は難しいと思うの。」
「でもっあたし・・・眞璃と一緒の高校に行きたいんです。」
「うーん・・・今の調子だとムリだと思うわ。」


知ってます、先生。
だから勉強してるんです。


私は泣きそうになるのをこらえた。


悔しかった。


勉強はしている。
でも思ったように成績が伸びない。


「・・・っ分かりました。少し考えますっ・・・」
「吉崎さん、ムリしなくていいのよ。」


「失礼しました・・・っ!!!」


私は職員室を駆け出した。
悲しさと悔しさでいっぱいだった。

涙がもうこぼれそう。


「柚唖??先生なんだって??」
「な・・・っんでもない・・・よ・・・・」
「ちょっどうしたの!?何があったの!?」
「だから!!!なんでもないから!!!」


眞璃ごめんね。
あたし今は話したくないの。


ごめんね。
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