for You and Her

「…“あやな”さんと話せばいいじゃないですか」







『………話せないんだ…』







彼は小さな声でそう言った








「…え?」








『…いや、なんでもない』








…変な人








「じゃ、もう切りますね。もうかけてこないでください」








『待って、ちょっと…』








彼を無視して受話器を置いた。
< 10 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop