水玉りぼん


ちゅっ・・・。


とリップ音とマシュマロみたいな柔らかいくち・・・びる・・・。

え・・・これって・・・キス・・・だよな・・・?


その前に・・・俺の事が・・・好きってどういう事・・・だ?

どうも・・・千晴です・・・。


昔・・・俺が小さい頃1年間・・・フランスへ。
住んでいてその時初めて知り合った。

可愛い女の子・・・。
それが麗羅だった。


いつも天使のような。
笑顔をして俺に笑いかけていた事が一番記憶に残っている。

親同士も中がよく。

1年間という短い期間だったけど。
どうしてすぐ麗羅を見て。

わかったんだろうか。

そしてなんで麗羅も俺の事をわかったんだ?


考えて見ると。
瞳が透き通った。
サファイヤ色だからだと思う。


昔と変わらない瞳の色。

麗羅ぐらいだ。
こんな綺麗なブルー色をしている瞳は。


麗羅の瞳を見つめると。
まるで広い空と天使に優しく包まれるような感じがした。


あの頃は、よく知らないけど今思えば初・・・恋?
だったのかも知れない。

でも・・・俺には、恋花がいる。


何故だろう・・・。
心が揺れる・・・。


そわそわする・・・。

これって二股・・・?


勘弁してくれよ・・・。



静まれそわそわ・・・!

俺は、恋花が好きなんだ・・・!
好きなんだ!
大好きなんだ!

と何度も何度も心の中で好きと叫んだ。


でも・・・そわそわは、一切消えなかった。

俺は、恋花をふっと見た。
今にも泣きそうな顔をしていた。

ごめんな・・・。
ホント・・・。

俺の頭は、恋花と麗羅がぐるぐる回っている。

俺の・・・バカ・・・野郎・・・。
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