気まぐれなキミ。



今の関係以上を望んでしまったら終わり。



この“幼なじみ”という強いようで儚すぎる関係はきっと、



音を立てて崩れるだろう。




だから私は望まない。


望まないから、だから…




もう少しだけ、千秋の側にいさせて下さい。




『奈子?聞いてる?』



「あ…、ごめん。

ボーっとしちゃって…」



『いや、奈子が元気ならいいよ。

なんか眠そうだから、また明日来るね。


おやすみ、奈子』



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