気まぐれなキミ。



「わあぁぁぁ!!!」



私が変な奇声を発しながら、急いで着替え始めると


1階からアキラが



『奈子~、俺待ってるからゆっくりでいいよ!』


と言っているのが聞こえた。


どうやら私の奇声が1階にまでも響いていたらしい。



アキラはどこまでも気が利く人だ。




「奈子もいい彼氏見つけたのね。

てっきり千秋くんと付き合うものだと思ってたんだけど」



そうは言ってるが、お母さんだって顔も性格も良いアキラのことを気に入っているのだ。




「うん…。ホントにアキラは

優しいんだよ。私のこと大切にしてくれるし」




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