気まぐれなキミ。



《次は、宮岡高校前~》



『あ、もう着いた。

降りよう?』


「あ、うん」



それからアキラと他愛もない話をしてると、気づけばもう降りる駅。



どうか今日は藤堂ちゃんが休みでありますように!!



私は心の中で本気でそう思った。




―――――――

――――――




『こらぁぁぁーっっ!!

俺が遅刻一番嫌いなの知ってんだろう~!?』



当然、今日に限って運よく藤堂ちゃんが休むわけもなく、


私たちは当然、怒られた。



みんなの前で。



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