愛しき子供(きみ)へ
愛子「もーじゅりは
本当に優しいね
あんまり優しいから
感動して涙が出ちゃうよ…」

‐泣いてしまいそうな姿をごまかそうと、
冗談ぽく話す私‐

“じゅりが愛おしい“と想う気持ちを
必死に押し込めようとして…

言葉が出ず続かない



‐じゅりは更に強く私を包み込んで‐
じゅり「あいちゃん…あのな…」
と呟く…

私はこれ以上一緒にいると想いが溢れだしそうで
愛子「明日本番やから
今日はもう帰るね…」と
思わず音楽室を飛び出してしまった。

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