愛しき子供(きみ)へ
東京に上京する前に付き合っていた彼氏がいました。

彼の名前は『じゅり』。
私よりも2つ年下のじゅりは、
年下なのに、 
いつも私の手を引いて‥
いつも私の前を歩いてくれて‥

嬉しい時も悲しい時も側にいて包み込んでくれる。

『あいちゃん!』って
ニコリと微笑みながら
優しく抱きしめてくれる。

私はそんな、じゅりが大好きでした。

その、じゅりから五年ぶりの電話‥

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