愛しき子供(きみ)へ
愛子『もしもし‥』

じゅり『あっ!あいちゃん!!!』

じゅり‥‥‥じゅりの声だ‥‥‥‥

涙が‥‥‥涙が止まらないよ。

じゅり『元気にしてた?』

愛子『う‥‥‥うん』

じゅり『あいちゃん‥?どした?』

愛子『じゅり‥‥‥‥。』

じゅり『あいちゃん、今何処にいるの?』

愛子『家だよ‥‥』

じゅり『東京?』

愛子『うん 』

『じゅり‥‥‥‥(涙)


じゅり『あいちゃんの声聞きたくて‥。
あいちゃんが泣いてる夢みたから‥。
ちょっと心配になったんよ。』


じゅりの言葉に、我慢していた心の涙が一気にこぼれ落ちる。

そして、“会いたい“と願う気持ちが強すぎて心が小さく小さく縮んでいく。

“じゅり会いたいよ“って何度も心が痛み出す。
じゅり『あいちゃん、
大丈夫じゃないでしょ?!
あいちゃんが泣くときは、本当に心が限界の時って僕知ってるよ』

じゅりの声
じゅりの言葉
じゅりの優しさ‥‥‥

切なくて、懐かしくて、
愛子『じゅり‥‥‥
会いたいよ。』

思わず口をついて出る。
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