愛しき子供(きみ)へ
そう言うと、じゅりは優しく微笑み

悲しそうな顔をして

うずくまり‥

『ハァ‥‥‥‥』とため息をつく。

愛子『じゅり‥‥‥?』
『じゅり???』

じゅり『‥‥‥‥‥‥』
愛子『じゅり‥ちゃ~ん♪』

‐ツンツンツン‐

じゅりの肩をつついてみる。

じゅりは座り込んだままピクリとも動かない

さっきまでの涙はどこえやら、私は動かない、じゅりに思わず‥‥‥

『(笑)アハッ‥‥‥‥
可愛い~!!!』

と頬がほころぶ。

あまりのじゅりの可愛いさに思わず‥

‐ギュッ‐

と抱きしめる。

『じゅりだぁ‥‥‥
この感じ‥
落ち着くなぁ‥‥』

『あいちゃん!!!!
なんで!なんで‥‥‥
昔のままやの‥‥‥』

愛子『えっ…ごめん。』
『ごめんね。うち、ほんまにいつまでたってもガキやんね。』

『じゅりに心配ばっかりかけてるね…
ごめん‥‥‥』

じゅり『僕の好きやった‥‥‥あいちゃんのままやん。』

『でも‥‥
良かった。
あいちゃんがあいちゃんのままで‥』

『でも‥‥‥‥
でも‥‥‥‥‥
辛い。』
『僕の大好きな
大好きなあいちゃんが目の前にいるのに
こんなにも近くにいるのに‥‥‥
あいちゃんはもう僕だけのあいちゃんやない』

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