カレの弟
「ねえ、あなたわたしの話聞いてた?」


「あなたじゃない。流伊。ほら、呼んで。」


グイグイ距離を縮めて来るので、わたしも後ずさると6畳ほどしかない部屋のため、すぐ壁にぶつかった。


「ちょっ…ちょっと。からかわないでっ…。」


「からかってない。早く呼んで。」


180センチ近くあるであろう長身の流伊くんに詰め寄られると、すごい迫力でわたしの顔の横に手でなく、肘を置いているのでかなり近い。


どうしていいか分からずオロオロしていると、

「早く呼んでくれないとキスしちゃうよ?」


その瞬間、自分の体温が急上昇するのが分かった。



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