カレの弟
そもそもここに入学したのは、家から近いのが理由。


母子家庭のわたしは、初めから大学へなんて行くつもりはなかった。


高校くらいは卒業しなきゃと思い入学した。

でも入学してみて、自分でもびっくり!

テストではいつも上位。
先生はわたしに期待の目を向けていた。

どの大学を狙っているのかと――。


でもそんな先生の期待を裏切ったのは、2年の進路希望調査。


配られた用紙になんの迷いもなく『就職』と書いて提出した。


まあ…そこからわたしと先生達の擦った揉んだが始まるわけなんだけど、そんなことは余談であってどーでもいいや(笑)


この時期にはもっと大切なことが起こったんだ。


それが只今会話中の彼との出会い――。



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