カレの弟
流伊の真剣さに親も負けて、流伊の言う通りにしたらアイツ、猛勉強してほんとに受かっちまうから俺もびっくりしたよ…。」



そこまで話して亮司は、目の前にあるコーヒーカップに手をのばし、一口飲むと力無く笑った。


わたしにはその表情の意味が分からなかった。


と言うか、それよりもなぜ亮司が流伊くんに気をつけろと言うのか(確かに危険だけど…)なぜ突然流伊くんはS高に行くと言い出したのか気になり、尋ねようとした時、亮司の携帯が鳴った。



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