カレの弟
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「…そう。わかった。30分位でいけると思う。ああ、後で。」



その電話を目の前で聞いていたわたしは、何の電話かわかったので、亮司が謝る前に口を開いた。


「バイト先からでしょ?わたしの事は気にしないで?」



最近こういう事が時々ある。

今バイトの人数が足りなくて、一人でも休んでしまうと駆り出されるらしい。


「ほんとごめんな?」


亮司とわたしは、食後に飲んでいたコーヒーの残りを飲み干すと店を出て、そこで別れた。



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