いっぺん死んでみる?~スケベの季節~
 
 もし、万が一。

 守と仲良くしている最中に、そんなのがやって来た日には。

 晴香は、もう二度とこの病院に来られない。

「ベッドは退院してから、付き合うから~~」

 そう、慌てて言った晴香に、守は深く唇にキスをすると。

 意地悪な顔をして言った。

「……僕。
 単三乾電池で動くような、おもちゃのロボットじゃないから。
 スイッチの切り替えが、すぐに出来ないんだ」

「~~!」

「さすがに場所が場所だから、一回だけで、諦めてあげるから、ね?
 僕に、晴香を愛させて?」

 そう言うと、守は。

 晴香の返事を待たずにさっさと、彼女の服を脱がしにかかった。

 恥ずかしくて、恥ずかしくて。

「ちょっと、何すんのよ、莫迦……!」

 なんていう、晴香のささやかな、言葉だけの抵抗は。

 守の甘い、くちづけに溶けて。

 晴香の理性を、流して、消した。










 
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