あの青空の下で…
速水クンの優しい声に少し顔を上げると、火照る両頬を緊張で冷たくなりかけている指先で冷やすかのように隠す。

「・・・・。佐々木さんって・・・・」

石神クンが何か言いかけて止めた。

気になるけど、喋ったことのない石神クンと話すには距離が近すぎる。

それでなくても緊張と恥ずかしさとで手足が冷たくなってきてるのに・・・・

突っ込んで聞くことなんかできず、2人と視線が合うことを恐れて俯いてしまう。

「可愛いって思っただろう?」

速水クンの言葉に思わず顔を上げてしまう。




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