君の世界の壊し方
元の根元は、お姉ちゃん。
「ちょっとお―沙奈あ―コンビニ行ってミルクティー買ってきてよお―」
勉強をしている私の背中を
足でつつきながらそう言う。
冬だと言うのにお姉ちゃんは
タンクトップに短パン。
家はストーブとヒーターを
思いっきりかけ、快適すぎるからかもしれないが、
環境に悪いし何より暑い。
「やだよ、寒いもん。」
「そんな着込んでて寒いわけないでしょ―?買ってきてよ、冷たいヤツ。」
はあ。じゃあお姉ちゃんはストーブとヒーターかけたこの部屋でだらだらして、
私は厚着してわざわざ寒い外でて冷たいミルクティー買いに行けと!?
「ねえ、さあちゃんお願い―」
「お姉ちゃんのばか…わかった」
どうもお姉ちゃんの
「さあちゃんお願い」には弱い。
ちっちゃい頃から言われてるからか、お姉ちゃんが甘え上手なのかは分からないが、
とりあえず弱い。