恋愛トライアングル

明菜の家に着き、深く深呼吸をしてからインターホンを押す。


ピーンポーン♪


『あらっ!!鈴花ちゃんじゃない〜

明菜なら上よ!』

お母さん相変わらず明菜と正反対な位元気……あはは。


「お邪魔します。」




ガチャッ



「明菜ぁ……っ!!
よく頑張ったね!


今朝、私ん家のポストにも手紙が入ってて…知ったの。

泣きたい時は泣きな。
私も一緒に泣いてあげる。ック」



『鈴花ぁ………うわあぁあんっ
ヒック……何でよぉ…

何で海外なんか行っちゃったんだよおっ……』


…2人でこんなに泣いたのは久しぶりかもしれない。

私が振られた時は明菜も一緒に泣いてくれたし…私も彼女の力にならなきゃいけないと思う。


今、この涙と一緒にこの恋も流れ去ってしまえばいいのにな――


否、そんな事を考えてる私は逃げてるだけ。

明菜はどこかへ行きそうで怖くて…っ留めておきたいんだ、今の関係を。
< 76 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop