恋愛トライアングル
明菜の家に着き、深く深呼吸をしてからインターホンを押す。
ピーンポーン♪
『あらっ!!鈴花ちゃんじゃない〜
明菜なら上よ!』
お母さん相変わらず明菜と正反対な位元気……あはは。
「お邪魔します。」
ガチャッ
「明菜ぁ……っ!!
よく頑張ったね!
今朝、私ん家のポストにも手紙が入ってて…知ったの。
泣きたい時は泣きな。
私も一緒に泣いてあげる。ック」
『鈴花ぁ………うわあぁあんっ
ヒック……何でよぉ…
何で海外なんか行っちゃったんだよおっ……』
…2人でこんなに泣いたのは久しぶりかもしれない。
私が振られた時は明菜も一緒に泣いてくれたし…私も彼女の力にならなきゃいけないと思う。
今、この涙と一緒にこの恋も流れ去ってしまえばいいのにな――
否、そんな事を考えてる私は逃げてるだけ。
明菜はどこかへ行きそうで怖くて…っ留めておきたいんだ、今の関係を。