恋愛トライアングル
あれ、私こんなにも冷静だ。
今なら言える。
言え、言うんだ私…!!
「あき、な…っ」
『前から知ってるよ??
鈴花が拓の事好きだった事…』
「!」
それから明菜は途切れ途切れだったけども話してくれた。
『知ってた、の。ごめんなさい…
拓は私だけの物だから…そんな考えがいつも邪魔してたの。
鈴花より私の方がいいとか考えてる自分が嫌……
本当にごめんねっ。
私を好きなだけ痛めつけて!』
最後の叫びはとても悲しい感じがした。
悲痛な叫び。
一言で言うならそうだろう。
明菜は責任を感じすぎてる。
「私も黙っててごめんね。
明菜は大切な幼なじみだし親友だから…傷つけるなんて出来ない」