恋愛トライアングル

あれ、私こんなにも冷静だ。

今なら言える。


言え、言うんだ私…!!


「あき、な…っ」


『前から知ってるよ??

鈴花が拓の事好きだった事…』


「!」


それから明菜は途切れ途切れだったけども話してくれた。


『知ってた、の。ごめんなさい…


拓は私だけの物だから…そんな考えがいつも邪魔してたの。


鈴花より私の方がいいとか考えてる自分が嫌……


本当にごめんねっ。

私を好きなだけ痛めつけて!』


最後の叫びはとても悲しい感じがした。

悲痛な叫び。

一言で言うならそうだろう。


明菜は責任を感じすぎてる。


「私も黙っててごめんね。

明菜は大切な幼なじみだし親友だから…傷つけるなんて出来ない」
< 77 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop