【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「…いえ、なんでもないです」
「そうですか。それではまた何かあったら来て下さい」
「はい…」
矢野さんは何だか元気がなくなっていた
「あーぁ。もう来ないんだ」
ん?
いやいやいや!
何言ってんだあたし!!
「あーーい♪」
後ろから歩美が抱きついた
「ねぇねぇ電話番号聞いた?」
歩美はすごく楽しそうだ
「…聞くわけないじゃん」
「なーーんだ。つまんない」
「つまんないってあんたねぇ」
「…子供いること気にしてるの?」
歩美は申し訳なさそうに聞いた
「…別に。さぁ仕事!仕事!!」
あたしはそのまま仕事へと戻った