【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「今日は連れて行きたいところがあるんです。車があるんで一緒に行きましょう」
祐樹はそういってあたしを車に乗せた
あたしは黙って車に乗り込んだ
「今日はどこに連れて行ってくれるんですか?」
「ついてからの秘密です」
「あの…」
あたしは祐樹に話しかけた
「何ですか?」
「敬語やめませんか?」
「愛さんがそうしたいならいいですよ。その代わり愛さんも敬語やめてくださいね」
「わかりました。その“愛さん”っていうのもやめてください“愛”でいいので」
「はい!わかりました」
「あっ!敬語!!」
「あっ!う…うん?」
「あははっ」
あたしと祐樹を乗せた車は青い空の下を軽快に駆け抜けていった