【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「…まさか愛と大介さんが知り合いだったなんて」
「あたしもビックリだよ」
「本当だよ」
3人は本当に信じられないという目をしながら話していた
っていうかどんだけ大ちゃんと偶然会う率高いのよ…
まぁ、話をまとめると…
祐樹は大ちゃんの友達の弟らしく、大ちゃんも自分の弟のように可愛がっているらしい
「っていうか大ちゃん、拓海以外に友達いたんだね」
あたしは肘をつきながら言い放った
「…お前失礼じゃねぇ?」
大ちゃんは笑顔を引きつらせながら言った
「“拓海”って誰ですか?」
祐樹は無邪気な笑顔を残しながら頭にハテナを浮かべている
その瞬間、場の空気が凍った
「あ…えっと、オレの親友だよ。今は…遠くにいるんだけど」
あたしと拓海は苦笑いをした
拓海の事を話してもいいんだけど、でも…なぜか言えない自分がいた