【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
家へ帰るといつものごとく心愛があたしの元へやってきた
あたしは抱きかかえリビングへといった
「…愛、話がある」
リビングへいくと父さんが少し重い表情であたしに言った
「分かった」
あたしは何が起きたのか全然分からなかったが、うなずいた
「心愛、ちょっと向こういっててね」
「うん!」
そういうと心愛は勢いよく階段を駆け上っていった
「で、何?父さん」
あたしは父さんの目の前に座った
「今の車の男は誰だ?」
あちゃー。
見られてたんですか。
あたしは心の中でつぶやいた
「…彼氏なのか?」
父さんと母さんはあたしの目を凝視した
「違うよ。あの人は前店にきた人で…仲良くなったの。それで、今日はあの人の買い物に付き合ったんだ。決して悪い人ではないよ」
あたしは素直にそういった
「…そうか。分かった」
あたしは立ち上がりドアノブに手をかけた
その時
「あ、愛!」
あたしは父さんに呼び止められ、振り返った