【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「ママーごはんたべにいこうよー!」
遊びつかれてさっきまで寝ていた心愛は起きるなりお腹がすいたと言い出した
「そうだねー大介おじちゃんの所いく?」
「いくーー!!」
心愛は笑顔で歌を歌っている
あたしも心愛と一緒に歌いながら車を走らせていた
信号が赤にかわり車を止めた
あたしはふと心愛の方を見ると見覚えのあるひとが道路を歩いていた
「…祐樹?」
あたしは目を疑った
髪は明らかに黒だけど間違いない。
この人は…祐樹だ。
祐樹の隣には女の人が楽しそうに笑っていた
「ママーしんごうあおだよ?」
窓の向こうを見つめ放心状態のあたしを心配そうに心愛は見つめた
「あっ…ごっゴメン…ね」
あたしは必死に冷静を保ち大ちゃんの店の駐車場に車を停めた