【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「…祐樹」
「お待たせ。良かった。今回は時間ぴったりだ」
ニコッと笑う祐樹の笑顔は太陽のようにまぶしい
ドキッとあたしの心臓がなる
「用事って何?」
祐樹はあたしに笑顔を見せ聞いてきた
「あ…うん。えっと…ね」
体から汗がにじみ出る
頑張れ。頑張れあたし
あたしを照りつける太陽が拓海からの応援のように感じた
空を見上げると1羽の鳥があたしの上を飛んでいる
(がんばれ愛!!)
確かにあたしには拓海の声でそう聞こえた
あたしは緊張でこわばる口を開いた
「…祐樹、あたし言わなくちゃいけない事があるの」
「なに?」
祐樹の顔がぼやける
でも、もう嘘をつくなんてイヤなの
「今まで黙っててごめん…あたし子供がいるの」