【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
それから2ヶ月という日がたった
あたしと祐樹の交際も順調で、
心愛はすっかり祐樹になついた
祐樹も心愛を我が子のように可愛がってくれる
それは本当に親子のようで、
空の上の拓海は嫉妬してるかもだけど。
祐樹のこともちゃんと父さんと母さんに伝えた
父さんの母さんは祐樹に深くお辞儀をして
「愛をよろしくお願いします」
といった。
その姿を見たあたしはどれだけ心配をかけていたんだろう、と泣きそうになった
そして拓海の命日、心愛の誕生日が明日に迫った
「心愛ー明日はパパの墓参りに行くから早く寝なさい」
「はーーい!」
拓海の事をいまだに「パパ」と呼ばせているのは拓海の事を忘れて欲しくないから
しかもあたしが“祐樹”って呼んでるからか心愛は“祐樹くん”と呼んでいる
明日は祐樹が家に迎えにきてくれるらしい
あたしもそれにそなえて早く寝た