【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「あははっ!ゴメン愛」
祐樹はあたしの頭を撫でた
「…本題に戻すがいいか?」
「はいっ!」
さっきまで笑っていた祐樹は眉を上げ返事をした
「…どうか拓海君の分まで愛を幸せにしてやってくれ。大事な娘なんだ」
父さんは祐樹に向かって頭を下げた
「…父さん」
あたしはこの時初めて頭を下げる父さんの姿を見た
あたしの目から自然と涙がこぼれた
拓海の時もこんな風に頭を下げたのかな?
「はい。僕に任せてください!!!」
祐樹も父さんに頭を下げた
ふと母さんを見ると母さんも目に涙をためていた
「よし!!今日は飲み明かそうか!」
そういい父さんは酒を出した
「はい!飲みましょう!」
祐樹は酒を父さんのコップにいれた
その後あたしは心愛をつれてリビングに戻った
その日はとても盛り上がりとても幸せな一日になった