アナタハシニマシタ2
休み時間が終わり、沙良と愛理が帰ってきた。愛理はいつも通りの凛とした表情だか固さは見られず、むしろ暖かい感じか見てとれた。



一方の沙良は相変わらずの柔らかい笑顔で愛理と話をしていた。



クラスメートからすれば一体何があったのか聞きに行きたかったのだが、沙良たちの後ろから次の教科の教師が来ていたため断念した。




次の教科もテストの返却だった。科目は日本史。最高点は沙良ではなく、愛理だった。沙良は平均よりは高かったが、愛理には及ばなかった。




ちなみに最高点発表で愛理が呼ばれた時に沙良の方を向いていた。表情は変わらなかったが、とても嬉しかったに違いない。




放課後になって、沙良は愛理と一緒に帰ろうと提案したところ、少しだけ照れて一緒に帰ることになった。



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