アナタハシニマシタ2
空が白んでから修は眠りについた。たった六時間弱だがとても長く感じた。
まだ修の頭にはあの声が鮮明に残っていた。
決して満足に寝つけず、目が覚めたのは携帯の着信がきっかけだった。
電話の相手は木村。修は数度深呼吸をして電話に出る。
「もしもし。どうしましたか木村さん?」
『修君か…。昨日、変な電話が来なかったか?』
「…来ました。ボイスチェンジャーを使ったような気味の悪い電話が」
『修君には悪いが、もうこの件から離れた方がいい。俺たちのエゴで君や同行してくれる子どもたちを危険な目に遭わせたくない…。依頼料は完遂報酬を出す。だから…』
その瞬間だった。木村の声が途切れたように感じた。原因は手から携帯が無くなっていたからだ。
「ふざけんな!そんな勝手な理由で中止が出るならそんな依頼よこすんじゃねえ!」
怒鳴ったのは優次だった。修は目を疑ってしまった。
「修はお前んとこのぼんくら刑事じゃねえんだ!それはこの前見て感じただろ!?そんな危険が乗り越えられなくてキラーを捕まえられるか!」
まだ修の頭にはあの声が鮮明に残っていた。
決して満足に寝つけず、目が覚めたのは携帯の着信がきっかけだった。
電話の相手は木村。修は数度深呼吸をして電話に出る。
「もしもし。どうしましたか木村さん?」
『修君か…。昨日、変な電話が来なかったか?』
「…来ました。ボイスチェンジャーを使ったような気味の悪い電話が」
『修君には悪いが、もうこの件から離れた方がいい。俺たちのエゴで君や同行してくれる子どもたちを危険な目に遭わせたくない…。依頼料は完遂報酬を出す。だから…』
その瞬間だった。木村の声が途切れたように感じた。原因は手から携帯が無くなっていたからだ。
「ふざけんな!そんな勝手な理由で中止が出るならそんな依頼よこすんじゃねえ!」
怒鳴ったのは優次だった。修は目を疑ってしまった。
「修はお前んとこのぼんくら刑事じゃねえんだ!それはこの前見て感じただろ!?そんな危険が乗り越えられなくてキラーを捕まえられるか!」