アナタハシニマシタ２

すぐに動けないのがじれったいが､心強い味方がいる｡自分よりもしっかりした少女が一緒なら心開いて戻ってくれるかもしれない｡



数が多ければ相手を刺激してしまうからかえって二人の方がいいだろう｡



そんなことを考えていると携帯の着信が｡相手は優次だ｡



『よう｡元気にやっているか？明後日の夕方には事務所に戻る予定だが何か変わったことがあるか？』




修は今日の出来事を簡潔に伝える｡




『まあいいんじゃないか？一応説得要員なわけだろ？そこもキッチリ警察から請求出来るから安心して連れていってやれ｡後…』




優次が何か言いたげなので聞くと､




『襲うなよ？旅先じゃお互い浮かれるからな｡あのオーナー､怖いぞ』




優次が茶化したかっただけだった｡あのオーナーとは､沙良の父親ことで修が初仕事で向かったコンビニのオーナーなのだ｡




｢しませんよ…｡仕事なんですから…｣




『真面目だなあ｡若いうちはハメ外した位がちょうどいいんだよ』




これ以上話していると気がおかしくなりそうなので､切ってもいいですか｡と聞くと､いいよ｡とさらりと返ってきた｡