どくんどくん ~SPRING SNOW~
「ああ、ど、どうぞ。座ってくり・・」
 
「おははは、ハルおっかしい~!座ってクリって何よ。またH系?」

そう大笑いしてるユキの胸元に目が行く。

静まれ僕!!!!!!


「ねえ、ハル。ハルは私のどこが好き?」

こんな状況でも落ち着いた表情のユキに、感心する。

「・・・言っちゃっていいの?多分言い出したら明日までかかるよ。全部って言っちゃうとすぐなんだけど。まず、ユキの笑顔、甘えたな声、えくぼ、サラサラな髪、まっすぐな背筋、あと・・・」

胸って言いかけて、僕は口ごもった。

「今、胸って思った?」

ズバリ・・・さすが僕の彼女だ。ユキには負ける。

「胸はまだわかんね~。あと、おっちょこちょいなところ。ちょっとHなとこも好き。僕を包み込んでくれるような優しさ。手も好き。メールの下手なとこも、絵のうまいとこも、、、」

「あ~わかったわかった。ほんとに明日までかかりそうだね!ありがと、ハル。相当なマニアだね。」

改めて聞かれると、ユキの好きな所が山ほどあることに気付く。

< 108 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop