どくんどくん ~SPRING SNOW~
始業式の帰り、お花見がてらに公園で弁当を食べようと言うので、ユキの家の近くでお花見をした。

「クラス離れちゃったね~。先生絶対わざとだよ~!」

ぷーってほっぺふくらますユキ。

よしよしって頭なでる僕。

「そうだな。寂しいけど、毎日一緒に帰れるし、会いたいときはいつでも会いに行くから。」

「じゃあ、今ここでチューして!!」

「え~?人いるからだめだよ~。」

そう言いつつ、軽くキスをした。

ユキはどう考えてるんだろう。

僕らの関係。

もう体を許してもいいと思ってるのか。


僕の中では、つきあって一年がいちおう僕の我慢できる限界かな、と思っていた。

だけど、今はいつまででも待てる気がする。



桜を見ながら、コンビニ弁当を食べる幸せなひととき。
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